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水道管の寿命はどのくらい?

こんにちは。稲冨設備株式会社です。

みなさんが毎日使われているご自宅の水道。

実は水道管には寿命があることをご存じですか?

蛇口から普通に水が出ているから大丈夫、と思っていても実は水道管内部は月日の経過とともにゆっくりと劣化が進んでいます。

水道管内部の劣化に気付かず使用を続けていると、水漏れや赤水が出るなどの不具合が生じたり、最悪の場合は広範囲に及ぶ取替え工事が必要になる場合もあります。

今回のブログでは水道管の寿命や劣化のサインについてお話したいと思います。

 

 

水道管の寿命はどのくらい?

 

水道管と一言で言っても実はたくさんの種類があります。そこで、それぞれの管の特徴と耐久年数を調べてみました。

 

・鉄管(鋼管)

・銅管

・塩ビ管(VP管・HIVP管)

・ポリエチレン管(PE管)

 

 

鉄管(鋼管)

錆びやすく、劣化が早いという特徴があります。耐用年数は20年~40年と言われており使用状況により変わります。

 

銅管

耐久性が高く比較的寿命が長いと言われますが、腐食することもあります。

耐用年数は40年~50年と言われています。

 

塩ビ管(VP管・HIVP管)

錆びに強く劣化しにくい特徴があります。耐用年数は50年以上と言われており、現在、既存住宅の多くの宅内配管に使用されているタイプです。

 

ポリエチレン管(PE管)

軽量で柔軟性があり耐久性も高い材質で耐用年数は50年以上と言われています。

 

それぞれの管を比較してみると最も寿命が短いのは鉄管(鋼管)で20年~40年で交換が必要になる場合が多いです。

一方で塩ビ管やポリエチレン管は50年以上の耐久性と言われていますので、長期間安心して使用する事が出来ます。

 

 

 

 

 

劣化のサイン

 

次に劣化のサインと考えられる状態、現象をご紹介します。

 

 

水が濁る・赤水が出る

何かしらの水道管工事を行った直後であれば作業中に入り込んだ汚水が排出される間の一時的なものと考えられますが、そうではない場合は鉄管の内部が錆びている可能性があります。

 

 

水の勢いが弱くなった

水道管内部に錆びや異物が詰まって水の通り道を塞いでいる可能性があります。

 

 

水道管の周辺に湿った跡やシミがある

水道管の継ぎ目や壁・床に水が染み込んでいる場合は水道管の亀裂や破損が疑われます。早めの点検が必要です。

 

 

異臭がする

異臭がする原因は必ずしも水道管の劣化とは言い切れませんが、水道管内部でカビや雑菌が発生している可能性もあります。

長く続くようであれば点検が必要です。

 

 

鉄管を20年以上使用している

前述の通り鉄管は耐用年数が短いため、注意が必要な年数です。気づかぬうちに内部劣化が進んでいる可能性がありますので、早めの点検をおすすめします。

 

 

 

 

 

水道管の劣化を放置すると

 

水道管の劣化を放置してしまうと次のようなことが起こる可能性があります。

 

 

水漏れが発生する

劣化した水道管は亀裂が入りやすく見えない場所でじわじわと水漏れが発生する場合があります。時には突然破裂し大規模な漏水となってしまう危険性もあります。

もしも壁の内部や床下に水が漏れた場合、それに気が付かず長期間放置することで床下や壁の内部が湿った状態となり、カビや腐食の原因となってしまいます。

また大規模な漏水の場合は被害が広範囲に及ぶことで修理費用も高額になる可能性があります。特に集合住宅では隣人や階下の方にも影響を及ぼす可能性があり、責任問題となる場合もあります。

 

 

 

健康を害する

日本の水道水はとても高い水準で水質検査が行われているため安全だと言われています。

実際に直接飲料水として使用していなくても、煮沸して飲料水とする場合や毎日の調理や食器洗いに使用することは多いと思います。

劣化の進んだ水道管を使用していると錆びや雑菌が混入する可能性があり、水の味が悪くなったり、異臭がする場合があります。体調不良やアレルギーを引き起こす可能性もあります。

特に錆びを含んだ濁った水(赤水)を摂取するのは大変危険です。この場合は早めに対処が必要となります。

 

 

 

水道代が上がる

水漏れが発生した場合、気づかないうちに水が流れ続けるため水道代が上がることがあります。

急に水道代が高額になった場合は水道メーターをチェックし漏水がないか確認しましょう。

漏水は壁の中や床下など普段の生活では見えない場所で発生する事もあります。

宅内すべての蛇口を閉め、水を使用していない状態で水道メーターが回っていたら、どこかで水漏れが発生している可能性があります。

 

 

 

 

 

水道管を交換するタイミング

 

水道管の劣化は気づかぬうちにすすみトラブルは突然発生します。

突然の水漏れに慌てる事が無いよう、交換するタイミングを考えておきましょう。

 

 

築20年以上が経過した建物は一度点検を依頼する

現在 新築される建物では、ほとんどの場合 塩ビ管やポリエチレン管といった耐久性に優れた管が使用されています。

ですが古い建物の場合は鉄管や銅管を使用されている所もまだまだあります。

内部が錆びていたり亀裂が入っていたりと、劣化が進んでしまっている可能性がありますので、一度点検を依頼してみるといいでしょう。

 

 

水に濁りや異臭を感じた時

水に濁りを感じたり明らかに異臭がするなどの異変を感じたらすぐに点検・交換を依頼しましょう。

水道管内部が錆びていると水が濁り赤水となる場合があります。放置すると腐食が進み亀裂が入ったり、そこから水漏れが発生する恐れがあります。

 

 

リフォーム時にまとめて交換を依頼する

リフォームなどの工事をする場合は、まとめて水道管の入れ替えを依頼するのも良いと思います。一つ一つの工事を個別に依頼するより費用を抑えられる可能性が高いです。

 

 

 

 

 

まとめ

 

普段何気なく使っている水道ですが、長年使用していると水道管そのものが劣化し、種類によっては交換が必要なことがわかりましたね。

ご自宅で使用されている管の種類にもよりますが、異変を感じたり築年数が20年を超えた場合は、一度点検を依頼されてみてはいかかでしょうか。漏水などの大きなトラブルになる前に早めの対策が大切ですね。

 

 

 

 

 

 

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