工事完了検査
こんにちは。稲冨設備株式会社です。
本日のブログは現場日誌です。ですが、いつもとは少し違います。
普段は職人さんたちの作業風景を現場日誌として書かせていただくのですが、今回は私たち事務員の現場日誌です。
実は私たち事務員の業務では、事務所内での事務作業や各役所への申請だけではなく、実際に現場へ足を運ぶ場合もあります。
工事申請を行う際に現地調査で向かう事もありますし、現場写真が必要な場合は撮りに行きます。
資材や必要工具などの運搬もあります。
その中のひとつとして「工事完了時の検査への立ち合い」と言うものがあります。
先週、その検査立ち合いに行ってきましたので、その時の様子を現場日誌にしたいと思います。
排水 工事完了検査
本日の現場は佐賀県武雄市です。
新築の戸建て住宅で、給排水設備工事の工事申請から施工まで一式を承っていました。
工事開始前に給水・排水、双方に工事申請を行っており、今回作業が完了しましたので竣工配管図と共に完了届を提出し、竣工検査を受けました。
宅内排水を公共下水道へ接続していますので、まずは市の下水道課の検査員の方に来ていただきました。
竣工図面上に記した配管図を元に、実際に現場で下水ますの位置や排水の流れを確認します。
まずは私たち施工業者が宅内のすべての水栓から順番に水を流します。蛇口のある場所はすべてです。
検査員の方は外の下水ますをひとつひとつ確認し、どの水栓がどの下水ますへと繋がっているか、それが竣工配管図に正しく記載されているか、適切に勾配が取れているか、排水に詰まりや淀みがないか、などを細かくチェックされています。
最終的に宅内のすべての排水が自然な流れで公共桝まで到達する事を確認し、検査が終了します。
この検査を終えて初めて、こちらの住宅での下水道使用が可能となります。
給水 工事完了検査
続いて給水工事の完了検査です。
武雄市の給水は佐賀西部広域水道企業団の管轄となりますので、企業団の検査員の方に来ていただきました。
給水メーターの番号や数値の確認、メーターから繋がる給水管の位置確認などをされています。
竣工図面上に記した給水管の配管図を元に、実際に現場で水栓(蛇口)の数や位置を確認し、竣工図面に誤りがないかをひとつひとつチェックしていきます。
こちらは水質検査の様子です。
日本の水道水は世界レベルで安全であると評価されており、その中でも水質管理はとても高い水準にあります。
水道法第4条に沿って浄水処理と厳しい水質管理が行われているからです。
ですが、新築工事現場や新興住宅地のように、まだあまり水道が使われていない環境の場合は、給水管の中に長期間 水が溜まったままの状態であったり、水道水に含まれる塩素量が変化している場合があります。
そのため現場の検査員の方は、工事完了時には必ず水質検査を行い、水道水として問題なく使用できる状態であるかを確認されています。
水道水は日常的に触れるものであり、手を洗ったり、料理に使用したり、ご家庭によっては飲用水とする場合もあるかと思います。
工事完了時には給水管の施工状況の確認と共に水質の検査をおこない、問題がない事を確認する事で、初めて水道の使用が可能となります。
こうして排水・給水 ともに無事、完了検査を終了しました。
この検査を終えた事で、こちらの現場での工事は完了となります。
下水道課の検査員さま、企業団の検査員さま、ありがとうございました!
また次回もよろしくお願いいたします。
(実は良くお会いする検査員さまです。写真掲載も快く了承してくださいました)
以上で検査立ち合いは終了です。
無事に終えて一安心。事務所に戻って、また次の業務となります。
本日のブログは、番外編?「事務員の現場日誌」でした!
最後までご覧いただきありがとうございました。
前の記事へ
« 洗面化粧台 人気メーカー5社の特徴を比較次の記事へ
やってはいけない!洗面台掃除のNGとは »