洗面化粧台 人気メーカー5社の特徴を比較
こんにちは。稲冨設備株式会社です。
前回のブログで洗面化粧台について書かせていただき、たくさんの種類があることに触れました。
そのたくさんある洗面台ですが、もちろん販売されているメーカー様もたくさんあります。
そこで今回は、その洗面化粧台を販売されている人気メーカー様、5社について、それぞれの特徴や強みなどをご紹介していきたいと思います。
洗面化粧台 人気メーカー5社の特徴を比較
・TOTO
・LIXIL
・パナソニック
・タカラスタンダード
・クリナップ
日常生活の中で目にする機会も多い会社様ばかりではないでしょうか。
水回りの設備においてまず名前のあがる大手5社様です。どのメーカー様にもそれぞれ独自の強みがあり、見た目にも美しく、機能的にも素晴らしい製品を多数販売されています。
ここからは、各メーカー様それぞれの特徴を詳しく見ていきたいと思います。
TOTO
「TOTO」は、1912年に製陶研究所として衛生陶器の製造を開始し、1914年に国産初の腰掛式水洗便器の開発に成功した歴史のある会社です。のちに東洋陶器株式会社、東陶機器株式会社と名称を変え、現在のTOTO株式会社へと続いています。
水回り全般に強いメーカーで、ハウスメーカーや建設会社、施工店からも高く評価されています。その理由は「機能性・耐久性・デザイン性・省エネ性能」などにおいて、とてもバランスが良く信頼性が高いからでしょう。
洗面化粧台だけではなく、トイレ、システムキッチン、ユニットバスといった住宅設備機器を製造・販売しています。そのため、TOTOの製品を組み合わせることにより、統一性のある室内空間を作り上げる事ができます。
トイレは特に人気があり、長年に渡り業界シェアNo.1と言われています。
TOTOの洗面化粧台は、機能性が高く高級感のある製品が多く揃っています。
洗面台の素材や形状、カラーバリエーションなども豊富で、さまざまなインテリアスタイルや個々の好みに合わせて選ぶことができます。
細部にまでこだわり上質を追求した「クリスタルカウンター」は、すりガラスのように美しいカウンターが光を取り込み、空間を魅力的に演出します。
洗面ボウルは材質とデザインが5種類あり、4種類の陶器製洗面ボウル(ベッセル式)に加え、人工大理石製ボウルも選択可能。美しいデザインで空間に調和します。
さらに、きれい除菌水などの清潔機能や、収納キャビネットや化粧鏡の使いやすさにも定評があります。
水回りの設備なら、まずTOTO製品が有力な候補になるでしょう。
LIXIL
「LIXIL」は、総合住宅設備メーカーでは最大手となる企業です。
2011年にトステム、INAX 、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生した会社です。そのため販売されている製品も幅広いバリエーションを誇っています。
ショールームの数も多く、お客様ご自身が実際に展示場へ足を運び、直接製品を見る事、触れる事が出来るのもメリットです。
LIXILの洗面化粧台はシンプルながらも洗練されたデザインと、コストパフォーマンスの高さが人気です。性能のバランスもよく、清掃性、収納力、快適性、エコ・省エネ性能などが高く評価されています。
掃除のしやすさにこだわった「ハイバックガードタイプ」のカウンターは水ハネの少ない形状になっており、つなぎ目のない洗面器一体成形カウンターなども採用しています。
簡単キレイを追求した「キレイアップ水栓」は、カウンターや洗面器に付いた水栓に比べると水栓まわりに水がたまりにくいので、拭き掃除の手間がほとんどありません。
快適性の面では「ルミナスサイン」と呼ばれる、色で温度をお知らせする機能があったり、散らかりがちな小物、メイク道具もサッと手に届く「スマートポケット」など、収納性の面でも工夫されています。
LIXILも快適性やコスパの良さから多くのユーザー様に選ばれています。有力な選択肢となるでしょう。
パナソニック
「パナソニック」は、以前は松下電器、ナショナルの名称で家庭用電化製品・住宅設備などを製造していた総合エレクトロニクスメーカーですが、現在ではすべて統一して「Panasonic」の名称となっています。
家電製品の販売や住宅設備、グループ会社としては戸建住宅も扱っており、住まいに関する事業を幅広く展開しています。
電気機器メーカーの強みを生かし、先進的なテクノロジーを取り入れた洗面台なども開発しており、センサーによる自動水栓や照明の自動調節機能など、利便性の高い商品を多数販売しています。
また省エネ機能や節水機能においても最新の技術を駆使し環境に配慮した商品開発がなされています。
パナソニックの洗面化粧台は、高い機能性と快適性が特長です。
ユーザー目線での設計や開発に取り組んでおり、清掃性や快適性に細やかに配慮・工夫された商品が多くあります。
カウンターに使用されている「スゴピカ素材」(有機ガラス系)は、汚れの原因である水をはじき、万一付いてもはっ水・はつ油性に優れているのでさっとふくだけで綺麗になります。また、うっかり物を落としても衝撃に強いのでひび割れしにくく、細かい傷がつきにくいので美しさが続きます。
照明は手をかざすだけで点灯、消灯が可能なタッチレスを搭載。明るさや色味も変えられます。
自然光のようなあかりに調整したり、あたたかみのあるあかりに変えて、くつろげる雰囲気を作ることも可能。便利な時計付きなどもあります。
Panasonicは住宅設備や家電製品など幅広い商品を手掛けているため、お住まい全体をトータルコーディネートすることも可能です。
タカラスタンダード
「タカラスタンダード」はホーローの技術に強みがある住宅設備メーカーでシステムキッチンや洗面台の国内シェアでは、トップクラスです。
タカラスタンダードは1912年に「日本エナメル株式会社」を設立し、1962年には世界最初のホーローキッチンの開発に成功しました。
1971年に「タカラスタンダード株式会社」に社名を変更。 2022年には創業110周年を迎えた歴史ある会社です。
水まわり設備機器とホーロー技術にこだわり抜いた独自性で特別な価値を生み出し「ホーローならタカラ」と言われるほどの国内シェアを誇っています。
ホーローとは鋼板にガラス質を焼き付けて密着させた素材で、掃除のしやすさや耐久性に優れています。
キズや熱にも強く、洗剤による変色も発生しません。このため、日々のお手入れは水拭きのみでOKで、根強いファンがとても多い素材です。
独自開発した「高品位ホーロー」は日々のお手入れが楽で美しい状態が続くため、水回り設備として最適な素材とされています。
キッチンだけでなく、洗面など水回り設備の主役としても高品位ホーローは活躍しています。
水や湿気、洗剤にも強いという優れた特性を活かし、扉やキャビネット、引出しの内部にいたるまでホーローで仕上げた製品もあります。
ホ―ロ―の壁パネルやキャビネットはマグネットが使えるため、小物置きやタオルハンガーなどさまざまなマグネット式の備品も販売されています。マグネット式の備品は取り外しが容易で掃除もしやすく、インテリアとしての自由度も高いため、使い勝手に合わせて自分好みにレイアウトできます。
ホーローがお好きなら、タカラスタンダードがおすすめです。
クリナップ
「クリナップ」は1949年創業で、日本で初めてシステムキッチンを開発した企業として知られています。
長年にわたりキッチンをはじめとする水まわり商品の製造を行っていて、特に「ステンレス」に強みがあり、錆びにくく湿気やカビが発生しにくいことから人気があります。
洗面台に関しても、水まわり製品の開発で長年培ってきた技術やノウハウを生かしています。
ステンレスは耐久性が高く、湿度や温度変化に強い素材です。
洗面空間は浴室や脱衣所に近い場合が多く、キッチンまわり以上に湿気が溜まりやすい場所のため、下部キャビネットにステンレスを採用しているシリーズもあります。
防汚性も高く、カビやニオイもつきにくいため洗剤などが付着してもお手入れが簡単で長くきれいに使うことができます。
洗面ボウルにも独自性があり「流レールボール」ではボール中央を高めにすることで、水がボール全面に広がる設計となっています。
少しの吐水で髪の毛や石けんの泡などをあっという間に排水口に集めるのでお手入れが簡単です。普段使いの水を利用し、ボールをキレイに保てます。
クリナップの洗面化粧台はシンプルでスタイリッシュな印象で、多くのエンドユーザーから支持されています。
まとめ
ここまで洗面化粧台を販売されている人気メーカー様、5社について、それぞれの特徴や強みなどをご紹介してみました。
各メーカー様ごとに独自の商品開発がなされ、それぞれに良さがあることがわかりましたね。
どのメーカー様も実際の商品を見ることが出来る展示場を用意されていますので、まずは足を運んでみる事でそれぞれの特徴を知り、実際に目で見て、触れて、皆さまの生活環境や優先したい性能を選んでいくことで、ご自身やご家族様にピッタリ合ったお気に入りの洗面化粧台が見つかるのではないでしょうか。