給排水設備工事ってどんな工事?
こんにちは。
稲冨設備株式会社のホームページをご覧頂きありがとうございます!
稲冨設備株式会社は佐賀県小城市に事務所を構え、県内各市・町に指定工事店として登録している水道工事業者です。
さまざまな給排水設備工事とリフォーム工事を請け負っています。
給排水設備工事って、具体的にどんな工事?と思われた方も多いのではないでしょうか。
今回は給排水設備工事について少しお話してみたいと思います。
給水設備工事とは
例えば戸建て住宅の場合、敷地の隅に水道のメーターボックスが設置されていますよね。
そのメーターボックスから建物までの地面の下を給水管が通り建物内部へと繋がっています。
そして床下や壁の中を通りすべての水道の蛇口へと水を運んでいます。
給湯器やトイレ、洗面台、お風呂、キッチンなどの給水器具を設置し、水の出る場所すべてに給水管を繋ぎます。
この工事が給水管の設備工事と呼ばれるものです。
給水管の接続はトイレの交換や洗面台の入れ替えなどのリフォーム工事でも必ず必要になる大切なライフラインの工事です。
こちらは新築工事の現場となりますが、床下を通した給水管の画像です
こちらは工務店さんを通してご依頼を頂きましたリフォーム工事の現場です
壁の中を通る給水管を繋いでいます
排水設備工事とは
建物内で水が出る場所には、当然ですが水が流れ出る排水口がありますよね。
その排水口から壁の中や床下に排水管を繋ぎ、建物外にクリーンマスや汚水ますなどを設置します。
すべての排水が自然に流れるように勾配をつけて配管をおこない下水道の公共ますや浄化槽へと繋ぎます。
これが排水管の設備工事です。
キッチンやトイレ、お風呂のリフォームの際には既存の排水管の位置が変わる場合もあります。
こちらも必要不可欠な設備工事です。
(公共下水道の供用が開始されている地域では、概ね敷地の隅に下水道の公共ますがありますが、公共下水道の供用が開始されていない地域、市営浄化槽、合併浄化槽の地域、農業集落排水の地域など様々あり、供用が開始されている地域でも敷地内への引き込み工事をされていないなどの理由から、ご自宅敷地内に公共ますがない場合もあります)
こちらは公共ますへと繋ぐ排水管です
建物横30cmほどの所に埋設していた管を、さらに30cmほど外側に動かす作業をしています。排水管の移設工事です
当社では
・建物内外の給水管、排水管の新規配管、接続
・便槽・浄化槽から下水道への切り替え工事
・トイレや洗面台、キッチン、ユニットバスなど水回り器具の設置・取り替え・増設・撤去
・リフォーム工事に伴う配管移設や増設・給湯器などの設置・接続・交換・撤去
などの工事をおこなっています
リフォーム工事の現場はひとつの業種だけでは成り立たない事がほとんどです。
水道工事をはじめ、大工工事、電気工事、クロスや壁紙の工事、建具や窓ガラスの工事、屋根や外壁、外構の工事など、リフォームの内容により さまざまな分野のプロが日々連携を取りながら、協力し合いながら工事を進めていきます。
豊富な知識と経験をもつ、信頼できる他業種の協力業者様もたくさんおられます。
水回り以外のリフォーム工事も承っておりますので
どうぞお気軽にご相談ください!
指定工事店とは
次に指定工事店についても少しだけ触れておきたいと思います。
皆さまは「指定工事店」という言葉をご存じでしょうか。
指定工事店とは、お住いの地域の市役所や水道企業団などの水道課・下水道課といった、各水道事業者により「給水・排水装置工事が適切におこなえるもの」として指定を受けた工事店のことです。
新築住宅の給排水管接続工事や、リフォーム工事での給排水管の移設・増設・撤去など、給排水に必要な配管工事をおこなうことが出来るのは、各水道事業者より指定を受けた指定工事店のみとなります。
指定工事店への登録には審査があります。
給水の指定工事店であれば、国家資格である「給水装置工事主任技術者」の資格が必須であり、その他、工事に必要な機械・器具の保有状況の確認や事業所の登記簿謄本の確認、過去の工事経歴、講習会への参加や代表者の身元証明が必要な場合もあります。
排水設備の指定工事店も同じように「下水道排水設備工事責任技術者」の有資格者の在籍が必須であり、給水同様にさまざまな確認書類を提出し、各自治体の下水道課の許可を受けた事業所だけが指定工事店としての工事を請け負う事ができます。
指定工事店としての工事とは
では、指定工事店としての工事とは一体どのようなものでしょうか。
公道下に埋設されている配水管(水道本管)や下水道本管は公共のものです。
その公共の財産である本管から各個人の敷地内へ給水管や排水管を繋ぐには、上下水道事業者(市や企業団)へ工事の申請をし許可を受ける必要があります。
ご自宅に給・排水管を接続・移設・増設する場合、工事を開始する前に建物の位置や間取り、どのような工事をするのか、給水管、排水管をどう繋ぐのか、給水設備の数、汚水ますの位置や種類などを図面に細かく記し、綿密な勾配計算などを含め、さまざまな申請書類を提出し、確認を受け、許可が下りて初めて工事を開始する事ができます。
工事終了時にも改めて施工内容を記した図面と工事完了届を提出し、市や町、企業団等の検査員の方より実地検査を受けます。
検査では実際に現場で施工業者も立会いのもと、適正に工事がなされているかの確認作業が行われます。
トイレ・洗面台・洗濯機用排水・お風呂・キッチンなど一つ一つ順番に水を流し、外の汚水ますへと正しく流れているか、排水の勢いや詰まりはないか、勾配はきちんと取れているか、など全ての排水口を確認します。
この検査を完了して初めて給水・排水ともに使用を開始することが出来るようになります。
この工事申請と給排水管接続に関わる工事一式が出来るのは指定工事店のみとなります。
また、不可抗力による漏水が分かった場合、救済措置として水道料金の減免申請が出来る場合もあります。
過去の使用料に遡って平均料金を算出し、過剰に払ったであろう超過分を返金して貰う制度です。
この減免申請の手続きが出来るのも指定工事店のみとなります。
もし漏水の可能性のある修理依頼などをお考えの場合は十分にお気をつけください。
(トイレ・給湯器・太陽熱温水器等の器具からの漏水の場合など、減免対象にならない場合もありますので、詳しくはお住いの地域の水道事業者にてご確認ください)
水回りの工事は皆さまが安心して日々の暮らしを送るために必要不可欠なライフラインの工事です。
お家の中の困り事を何でも相談出来るような、信頼できる工事業者を選びたいですよね。
厳しい審査の元、指定工事店に登録されている業者さまは、工事を依頼する際の業者選びのひとつの目安となるのではないでしょうか。
指定工事店はお住いの市や町のホームページなどで確認することができますよ。
リフォームをお考えの皆さまに、少しでもご参考になれば嬉しいです。