ご家庭で水を節約する方法
こんにちは。稲冨設備株式会社です。
突然ですが、皆さま。ご家庭で一日に何リットルくらいの水を使用しているか、知っていますか?
あまり考えたことがない、と言う方がほとんどではないでしょうか。
物価高騰が続く昨今「節約しなきゃ」と頭にはあるものの、どこで何を節約すればいいのかわからない、という方もいらっしゃると思います。
そこで今回のブログでは、一日に使用する平均的な水の量と、簡単に出来る水の節約方法について調べてみたいと思います。
家庭での水の使用量は1日に何リットル?
私たちは1日あたり、いったいどのくらいの水を使っているのでしょうか。
令和元年度の東京都水道局による調査では、1人あたりの1日の平均水道使用量は214リットル程であると発表されています。
これは2リットルのペットボトルで換算すると、なんと107本分に相当する量です。
1人で1日にこれだけの水を消費しているという事は、ご家族みんな合わせると驚くほどの量となりますね。
そしてこれは毎日の事です。毎日この量の使用が続くことで、一般家庭でも日々相当な量の水を消費しているということが想像できます。
水の使い道としては、お風呂、洗濯、食器洗いなど様々です。水をまったく使わずに生活する事はできませんが、毎日のくらしの中でほんの少し節水を心がけるだけで、使用量は大きく変わってきます。節水は家計にはもちろん環境にも優しい活動なので、積極的に意識していきたいものですね。
それでは、日々の生活シーンごとの水の使用量の目安を見てみましょう。
水の使用量 用途別目安
参照元:東京都水道局
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html
食器洗いは5分間流しっぱなしにすると約60リットルにも!
上の表にあるように「流しっぱなし」の状態での作業には、とても多くの水が使われている事が分かります。
とくに食器洗いの際などは、5分間水を流し続けると約60リットルもの水を使用する事になるそうです。
シャワーや食器洗いなどは毎日の事であり、サッと一瞬で終わるものではありません。日々のくらしの中で、こうして無駄に流れてしまっている水も多いのではないでしょうか。
もちろん、シャワーにかける時間や手洗いの回数などは個人差もありますので、無駄ではない場合もあるかもしれません。
しかし、その都度蛇口を閉めていれば、かなり水の使用量を抑える事が出来るのも事実です。
この表の使用量は「流しっぱなし」にした場合のものです。水を使わない時は蛇口を閉める、ということを意識するだけで、水の使用量は減らすことができます。
家庭でできる節水の方法
ここからは、家庭で実践できる簡単な節水方法をご紹介します。どのくらい節水できるのかも解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
コップの水で歯磨き!1回につき約5リットルの節約に
仮に30秒間水を流しっぱなしで歯磨きを行った場合、約6リットルの水を消費します。
そこで、流しっぱなしの水を止め、コップの水を使用するようにしてみましょう。
コップにくんだ水だけで歯磨きをすると、1回につき約5リットルの水が節約可能です。毎日、朝晩2回磨いた場合、1カ月コップを使用して節水すれば、約220円水道代の節約になりますよ。
食器洗いは「おけ」を使って溜めすすぎ!1カ月で約3,600リットルの節水に
前述したように食器を洗うとき水を出しっぱなしにすると、5分間で約60リットルの水が流れていきます。
しかし洗いおけを使って「ためすすぎ」にすると約20リットル足らずで済みます。1日3回すすぎを行った場合、1カ月で約3,600リットルも節水できます。食器を洗う際は、洗いおけにつける前に油汚れをキッチンペーパーなどで拭き取っておけば、さらに水の使用量を減らすことができそうです。
食洗機は手洗いするときよりも約1/6※1の水の量で洗える!
「食洗機を使うと水道代が高くなるのでは」と思われるかもしれませんが、実は水を流しっぱなしにする手洗いよりも食洗機の方が水を節約できます。なぜなら食洗機は効率よく水を循環させて洗浄するため、より少ない水で洗うことができるからです。
また、手洗いの場合に使う食器洗い洗剤は泡立ちが良いものが多く、すすぎのために大量の水が必要です。しかし、食洗機では酵素や漂白成分を含んだ高濃度の洗剤液を使います。洗剤液は泡立ちが少ないにもかかわらず、汚れが落ちやすい性質をもっているので、少ない水ですすぐことが可能なのです。
シャワーはこまめに止めて!1カ月で約3,000リットルの節水に
シャワー中にお湯を出しっぱなしにしてしまう方、意外と多いのではないでしょうか。
シャンプーの合間や、体を洗っている間など、ついつい出しっぱなしにしがちです。
でも、それ、もったいない! その間のシャワーを止めると、それだけで大きな節約になります。4人家族で考えた場合、1カ月で約3,000リットルもの節水になります。(1人2分間節水するとして計算)
トイレの大小レバー その差はなんと約1.6リットル!
普段から無意識にトイレのレバーを引いてしまっていませんか?
あまり深く考えずに「大」で流している方もいらっしゃるかと思います。しかしその水、必要でしょうか?
トイレのレバーには大と小があります。機種により違いはありますが、大は小よりも約1.6リットル多くの水が流れます。
【パナソニック「アラウーノV」の場合(使用水量:大4.6リットル、小3.0リットル) 数値は機種により異なります】
毎日のトイレ使用の際、家族みんなが上手に使い分けることで、大きな節水効果が期待できます。
お風呂の残り湯を掃除に!1回で約90リットルが節水できる
もしお風呂の残り湯を掃除や散水に使ったとしたら。
ご家庭の使用水量にもよりますが、平均的な数値では1回約90リットルの節水になります。掃除の際には、ぜひお風呂の残り湯を有効に活用しましょう。
洗車はバケツにくんだ水で洗えば約60リットルの節約が可能
たとえば車1台をホースから流しっぱなしの水で洗車すると約90リットルの水を使うと言われています。しかし水をバケツにくんで洗うと約30リットルと、約1/3まで抑えることが可能です。
まとめ
ここまで水の使用量と節水方法を調べてみました。
水は毎日使用する生活必需品ですが、何気ない日々の行動の中で必要以上の量を使用していることがわかりましたね。
水をムダにしないようにしよう、という心がけ次第で出来る事は沢山あります。
また、自分で節水を実践するのが面倒と感じる場合には、自動で節水してくれる家電を上手に取り入れてみるのもひとつの方法です。
洗濯機やトイレ、シャワーヘッドなどにも節水効果のある商品が販売されています。それらを使用する事で賢く節水することもできますね。
ほんの少し使用方法を意識してみるだけで、大きな節水効果に繋がります。
今回ご紹介した方法を参考に、ご家庭で簡単にできる節水方法をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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